☆“注意”
このページでの内容は、健太郎、個人に対して述べられたものであり、“必ずしも一般論”として通用しないものであります!
また、一般論として述べたものもあり、父親の質問に対する答えとして個別の状況として適当でないものも含まれています!
外来で、主治医は、父親の質問に、回答する場合には、質問をする側(父親)の理解の状況や障害の受け入れ具合やその時の状況などによって、話し方やどこまでお話するかを調整しています。
このような点については、このページ上、自閉症のお子さん、誰にでも、通用するとは、言えません!
以上の事に、十分、気をつけて、お読み下さい!(青文字が、父親の質問です。回答が、赤紫文字
です。)
●父親は、主治医の対応を大変信頼し、尊敬している。
2004年12月20日診察(健太郎;5歳;年長)
◎健太郎をしかって、たたいて教えようとしても(・下履きの所を靴のまま上がって、履き替え様としない時、・順番を守れなかった時、他の子供に暴力をふるった時等)健太郎は、きょとんとしている。
回答
“たたいて教える”と言うやり方は、やめて下さい。10年後、15年後を考えると、今、“たたいて教える”やり方は、他人に対して、暴力的になったりする可能性がある為、やめること!(重要)
◎歯医者をいやがる。
回答
歯医者の写真を撮って、手順を示すとよい。そして、歯医者の次に、健太郎の“好きな場所”(バーミヤンラーメン等)に、行くと示すとよい。抵抗感をなくしてあげる事が、一つの手。
◎バーミヤンラーメン等、麺類が、好きで、おかずで御飯を食べると言う習慣が、つかない。
回答
おかずの皿に、御飯をちょっとでものせてみる。あまり無理しなくてよい。
◎小便をする時、便座を上げないことが、まれにある。
回答
便座に、“べんざをあげる”と示してみては、どうか!または、便座を上げる絵を示してあげる。
◎兄弟が、できた場合、自閉症になる確率
回答
やや高いが、妊娠をひかえる必要は、ない。兄弟が、いていいことは、たくさんあるから。
◎今年度で、医療費無料終了となるが、来年度、そう言った制度は、ないのか。
回答
精神保健法32条、使える。医療費減免となる制度。
○健太郎は、まだ、物事を受け入れる範囲が、せまい為、“喜ぶ事”、“楽しい事”、“やりたいと思っていると思われる事”を先に示し、見通しを付けてあげる事が、大事。また、やって欲しい事を無理に押し付けない事!
また、すぐにわからなくてよいが、カレンダー等を使用して、“今日”がわかり、先の予定を示してあげるとよい。(見通しをつけてあげる。)
また、“声かけ”は、極力、簡潔に!
また、脳波検査を小学校にあがる前に、行ないましょう!その際、脳波室を前もって、健太郎に見させておいて下さい。(または、写真を撮って見せておく。)健太郎は、0歳で、けいれんを起こしているので、中学〜高校の頃、発作が起きる可能性があります。
2005年3月8日診察(健太郎;6歳;年長)
◎離婚による影響(月1回、会う事にはなっている。)
回答
いい流れにのれば、大丈夫。
◎将来的に、住民票とは何か?とか、印鑑証明が、なんなのか?とか、わかるようになるのでしょうか?
回答
レベルがある。その手順を書いてあげれば、できると思われる。(“住民票→市役所”と書いてあげればできやすい。)一人でやることは、出来にくい。
◎ツメカミ(手、足)
回答
よくある。手持ち無沙汰に極力しない事。むしろ、“やめなさい!”と言っては、いけない。
◎おねしょ(毎朝、オムツに大量にしている)
回答
昼の場合、心配。今は、あせらなくてよい。しかったりしない。感情を入れない。字で書いてあげる。(“ウンチは、トイレで!”)
◎ パニック対処法→無視し、静かにこちらがする。時間(30分程度)が、たてば落ち着く。
2月10日;病院(上代継診療所;心理の時)の本が気に入り“本おおちかえる!”
2月16日;病院(太陽こども病院)に行くとつげていなかったからか?“病院やだ〜!”
2月21日;病院(太陽こども病院)の本が気に入り“本おおちかえる!”
“パニック”の回数が、多い方が、よいのか、少ないほうが、よいのか。
回答
“パニック”は、極力、起こさせない方がよい。失敗を次にいかす事が、できないから。出かける時は、極力、見通しをつけてあげて、必ず、言う事。(病院に行く“前”に、“病院では、本、持ち帰れません!”“けんくんの本は、持っていきます!”と告げておく。)言葉ではなく、写真や絵や文字を使用して指し示す。
◎健太郎にとっていやな音“よーくかんがえよ、おかねはだいじだよう!”を聞かせると言うことを聞くようになった。インフルエンザの薬飲み。このように、いやな音を聞かせて言う事をきかせることはよいのか?(薬飲みは、1時間かけてお願いしても飲んでくれず、その音を聞かせたら、すぐに飲んだ。)
回答
いやなことを使うよりは、楽しい事を使ってあげた方がよい。薬を飲まないなら、理屈で教える様にした方がよい。ごまかさない様に。例;“お薬飲まないと、病院で注射しなくちゃいけなくなちゃうよ!”“入院になちゃうよ!”“一年生だったら、のめるよね!”等。
◎けいれん(小学校高学年〜中学校)を起こす確率は?
回答
5人に1人〜10人に1人(20%〜10%)
◎テレビやビデオで自分の見たい番組がおわると、すぐ“ピーして”とチャンネルを変えてくれと言う。または、ビデオが終わる寸前に自分でビデオを消す。(終わりまで見ない。)
回答
なぜか→自分で終わらせたい。終わりの後に、楽しい事もあることを教えるとよい。
◎保育園の帰りじたくをしている時、持って行っていた動物のカードを最初持って帰るのを忘れていたが、健太郎が、思い出してカードを持ってきた。どういう事ができなくて,どういう事ができるのか?と思ってしまった。(自分で思い出して行動した)
回答
まず、1人で出来る様になって(1対1で教える)、みんなが、それに、あわせると言う事になる。
◎意味不明なひとり言を言っている。(興味のあるテレビ、ビデオを見ているときは、言わない)それが終わると言い出す。
回答
すべてのひとりごとを抑える必要はない。出来る事、わかってやれる事を増やす様に。
◎鼻“チーン”ができない。口で言っている。
回答そのうち出来る様になる。ティシュを鼻にもっていくまねが出来ればよい。
◎ひらがな読める。
回答
ひらがなで書いてあげる事が、大変有効。予定、ルール等。“〜します!”と書く。“〜しない!”では、ダメ。
1、ごはん 2、てれび
1、びょういん 2、でぱーと
と言う様に、書き示すとよい。難しい文字は、使わない。
◎ドラエモンの曜日を覚えていた。(毎朝のアニメは、覚えているが)
回答
1マスの大きく見えるカレンダーに予定を入れて書いてあげるとよい。(月;プール等)
◎すみませんが、自閉症と関係ありませんが、“
気管支ぜん息”なんですが、その薬(デオドールドライシロップ)は、けいれん持ちの子には、わるい?(2番目の病院では、量を少なくすると言って薬を出してくれた。)また、スイミングをやらせようかと思っていますが。
回答
薬の量を少なめに飲むと言う方法でよい。また、スイミング、非常によい事。
◎学校の先生方が、健太郎の教育に困ったら、病院に連絡してくれれば、即、対応の仕方を相談します。気軽に、連絡して下さい!
2005年8月15日診察(健太郎;6歳;小学校1年生)
◎ちょっと何か命令すると“バーカ”“ヤダ”“うるさいなー”“アッカンベ”(訓練中も言います)言う回数が、増えた。したがってパニックを起こす回数も増えた。(最近は、減っている)
洋服をすべて脱ぎ捨てたり、靴をほおり投げたり、父親の顔をばしばしなぐったり。
回答
とりあわない!言葉で言っても難しい!
◎多動でなかった人(自閉症児)が、多動になることってあるのでしょうか?
回答
あまりない。授業等、適切なものに注意を向けさせるとよい。
◎自傷でなかった人(自閉症児)が、自傷になることってあるのでしょうか?
回答
考えにくい。
◎自閉症の診断を受けている子が、アスペルガー症候群に診断が変化することはありますか?
回答
アスペルガー症候群は、運動能力、知的能力に遅れがない事。気にしなくてよい。
◎日直さんの1人で言う役は、できるのに、日直さんに合わせて挨拶ができていないようだ。歌も同じ。
回答
すぐに始められなくてよい。あせらなくてよい。
◎ツメカミ(手、足)
回答
いじらない方がよい。他の面で悪い方向ででてしまう可能性あり、だから。
◎おねしょ(毎朝、オムツに大量にしている)
回答
リズムをつけさせる。寝る前等。
◎ひとり言を言っている。(興味のあるテレビ、ビデオを見ているときは、言わない)それが終わると言い出す。
回答
他に何かやらせる。面白くないから、難しすぎるからだと思われる。
◎“学校おしまい?”“学童おしまい?”と毎日のように聞きます。特に金曜日、学校が嫌いなのでしょうか。
回答
1週間のカレンダーを書いて、“今日”がどこか、示すとよい。例;げつ;がっこう→がくどう→プール
◎最近は気をつけているのでないのですが、食事前に大量の水分をとると吐くんですが。
回答
“1ぱいでおしまい!”と言うルールをつくるとよい。
◎最近は、朝食後、または寝る前に大便をさせているので少なくなりましたが(7月、8月)少量のウンチをこまめにしますが・・・7月15日6;00ごろパンツにやわらかいウンチを大量にした。(朝は、普段通りだった。)“おしりむずむず!”と言った時には、少量のウンチを何回もしたあとがある。おならと間違えているのでしょうか。(やわらかいウンチの場合、必ずと言っていいほど。)
回答
大丈夫。習慣付けが、大切。
◎アリンコを見つけるとどう止めてもつぶします。
回答
予防策として、写真付のアリの絵で、示すとよい。時間が、解決してくれる。
◎ビデオでおもり(テレビやビデオを見ている時は、集中しているので悪さをしない;おもちゃミニカーをばらまいたり、絵カードをばらまいたり、絵本をばらまいたり)
(アンパンマン、しまじろう、シンデレラ、さるかに合戦、孫悟空)
回答
ビデオの本数を“2ぼんで、おわり!”とか“3ぼんで、おわり!”とか“〜時まで”と示すとよい。
◎5月18日自閉症の個別指導行く途中(国分寺)1、らーめん2、ステッチ(ぬいぐるみ)と言っていた。その後、個別指導後、ラーメンをいつものように食べたら、ゲームセンターに入って、“ステッチ、ステッチ、ステッチ”と言うので行ってみるとUFOキャチャー、取れないと大パニック。お店の人が取りやすくしてくれて、取れました。それで、パニック無くなった。という事がありました。いつも行くラーメン屋さんのとなりがゲームセンター。
回答
取れないこともある事を教えることが必要。
◎7月21日洗面所でパニック
歯磨き中、絵本を持ってきて、歯磨きに集中しないため本を取り上げた。当然パニック。寝る前に納豆を食べる習慣があり、納豆の時に見てた本。
回答
食べる時、なるべく本を持ってこさせない様に習慣付けが、必要、重要。中が見えるカゴ等に、入れさせる習慣をつけるとよい。
◎人に絵本やビデオの絵を書かせる。書かないと暴れる。
回答
自分で書ける様にしたい。また、いつ書いてあげるか、時間等を決めてルール付けするとよい。
◎最近の事で、大好きなハムをたくさん食べて、“ふ”の入ったスープを3杯食べた。そうした所、少し、吐いた。自分で吐くまでの食料が、わからないのでしょうか。
回答
頻繁に吐く様だと問題だが、今の状況であれば、心配ない。
◎健太郎は、偏食なんですが。
回答
現状のままで、問題ない。
○とにかく、“言葉がけ”は、簡潔に!
2006年3月2日診察(健太郎;小学校1年生;7歳)
◎来年度の心理、OTの方針について(心理、OT、さくらの木)心理は、月1回、健太郎なしで指導を受けています。OTは、3月で終了(OTの先生より)
回答
主治医もそのように指示を出した。今後のOTでやるようなことはない。
◎言葉の遅れは、健常児に比べ明白ですが、3年位遅れているかな〜と言う感じですが、遅れているのであって、できないのではないと考えてよろしいですね?
回答
そうではなく、遅れは残ると考えてくれ。
◎アレルギーの解説;“アレルギーを持っている子だよ”と言う事は、どういうこと?
回答
アトピー、花粉症、ぜん息などにかかりやすく、対応としては、アレルギーの薬を使う。
◎“早く”と“ゆっくり”が、伝わらない!(年齢のせい?)早く食べなさい。早く歩きなさい(登校時)。
回答
もっと具体的な対応を!(
10秒間、時間を教える)わかっていても出来ない場合がある。〜時につかなければいけない!と言う事を教えていく。
◎遊びや、やっている事を邪魔された時、友達の使っている物を使いたい時等、言葉のかわりに、手が出るようです。(学童での話)健常児もそういう事あると思われますが、どう止めって行ったらよいのでしょう?(注意の仕方)学校“ぶつのは、ばつ?まる?”と言った対応をしてくれている。
回答
やっている事を邪魔された時は、ある程度しょうがない。“かして!”を“先生に言う事”を覚えさせる。こうやってやる、こういうふうにしてやる、を伝えていく。〜で終わりを理解させる。
◎健太郎の今の言葉の流行は、“ハムちょうだい!”“おせんべちょうだい”でありますが、夕食直後にも言います。また、注意した時や、怒った時、言います。“お父さんそんなに怒らないでの”サインのようにも聞こえます。自閉症(パニックをおこす)である事と我慢させることボーダーラインが難しく、思考錯誤しております。“交通ルールを守る”は、守らなかった場合、厳重注意ですが、小パニックを起こしながら、日々を過ごすのがいいのか、健太郎の言うとおりにし、小パニックを少しでも少なくして育てた方がいいのか?
回答
“本人がわかるように!”伝える。いつだめなのか、何枚もらえるのか。紙と写真を使用すると効果的。交通ルール;ダメダメではだめ。どうしていいのか、どこに止まっていればいいのかを伝える。
2006年4月27日診察(健太郎;小学校2年生;7歳)
◎生後8ヶ月の時に無熱のけいれんをおこしていますが、思春期にまたおこる確立が10%とのことで聞いていますが、もし思春期にけいれんをおこしてしまった場合、“てんかん”という診断名になるのでしょうか?
回答
“てんかん”となる。
◎2006年3月17日小学校くまがわ学級“卒業・進級を祝い会”全般的には安定していたが、フルーツポンチの具のしらたまを作っている際、手に持っているしらたまが大きかったので“おおきすぎる!”と先生から声をかけられると怒って“も〜いらない!”2006年3月時点で失敗すると言う事が、わかってきたせいか、“〜もうしない!〜もういらない!”と怒る事が増えた。(“靴反対!”と言うと怒り出す)でも、数分で切り換え別の行動にするか、もとやっていた行動をちょっと手伝いながらやらせればすぐに実行に移せる。
自閉症だからなのか、反抗期だからなのかわかりづらいです!
回答
両方ある。“〜してないでしょ!”、“〜ダメ!”→肯定的な言葉へ。(否定的な言葉は、使わないこと。)極力、失敗しない様に工夫してあげる事。言葉がけは、“〜するといいよ!”、“〜します!”、“靴を右、左、確認します!”と言う様に。
◎鼻をかむ:“鼻ち〜んして!”
けんばんハーモニカをふく。“ふーして!”と言った抽象的な言葉が苦手のようで、鼻をかむことは、今でも出来ません。
回答
まねをする。(見てくれるかどうか。)
◎
食事ですが、学校と家庭と使い分けているようです。学校では何でも良く食べるようになりました。家庭や市販の弁当では限られています。
回答
強要しなくてよい。食器を学校で使っている物を使用してみるのもよい。
◎特に、ブランコの下の水溜りが、好きで、洋服や靴下等、濡れる、泥まみれになる事が、いやな事なんだ!と言う事を思っていない。
回答
まずは、ブランコに近づけさせない(水遊びをさせない)工夫をする事。また、水溜り自体をなくしてしまう事。砂で埋めるとか、シートで覆うとか。いつまでもやることはない。心配ない。